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食べにくさ(嚥下障害)・話しにくさ(構音障害)の改善を目的とした自主訓練のやり方:その2

[2021.05.23]

先日食べにくさや話しにくさの改善を目的とした自主訓練について報告させて頂きました。
今回はその2です。
今回の内容は、体全身を使った訓練や道具を使って簡単にお家でもできる訓練内容となっています。
新型コロナウイルス感染症拡大により、お家で過ごされる時間が多くなっていると思います。
この機会に訓練されてみてはいかがでしょうか?
これからもおばた内科クリニックでは、医療に関する情報を適宜発信させて頂きますので、今後ともよろしくお願いいたします。

【起立〜着席訓練】
 ① 椅子に座って前にある手すりや机に手を置く。
 ②体を前方に傾けて、両足に均等に体重を乗せ、「1、2、3、4、5」と言いながら、3~5秒かけてゆっくり立ち上がる。
 ③立ち上がったら、「1、2、3、4、5」と言いながら3~5秒かけてゆっくり座る。
 ①〜③を繰り返す1セット10回、一日に5セット。

【膝伸ばし訓練】
 良い姿勢で椅子に座り、片足ずつ前に伸ばしゆっくり下ろす。
 右足、左足、各10回ずつ実施。
 ※このとき早く行うのではなく息を吐きながらゆっくり上げてゆっくり下ろすことが大事!!

【もも上げ訓練】
 良い姿勢で椅子に座り、足は肩幅に開き、手は椅子の座面をつかむ。片足ずつ太ももをゆっくり上げて、ゆっくり下ろす。
 右足、左足、各10回ずつ実施。

【かかと上げ訓練】
 良い姿勢で椅子に座り足は肩幅に開き、かかとをゆっくり上げたり下げたりする。
 10回実施。

【つま先上げ訓練】
 良い姿勢で椅子に座り足は肩幅に開き、右足を前に伸ばし右足のつま先をゆっくり上げたり下げたりする。
 右足、左足、各10回ずつ実施。

【おでこ体操】
 おでこに片方の手を当てて、頭でその手を強く押す。
 声に出して「1、2、3、4、5」と数えながら行う。
 5回実施。

【顎持ち上げ体操】
 顎の下に両手の親指をおき上の方向へ押しながら、下を向いて顎を引く。
 1回5秒を5回実施。

【ブリッジ訓練】
 仰向けになり足を肩幅に開き、両膝を立てる。両足をしっかり床につけて、お尻をゆっくり上げたり下げたりする。
 10回実施。

【下肢挙上訓練】
 仰向けになり、運動する方の左足は伸ばし、右足は膝を立てる。
 伸ばしている左足をゆっくり上げゆっくり下ろす。
 右足、左足、各10回ずつ実施。

《道具を使った嚥下訓練》

【巻笛訓練】
 巻笛を口にくわえて一気に笛を吹き伸ばし吹き伸ばしたまま5~10秒キープする。
 10回実施。

【ブローイング訓練】
 ペットボトルに入れた水をできるだけ長くゆっくりストローで吹く。
 5回実施。

【スルメ噛み訓練】
 スルメを準備し、スルメを手に持ちゆっくりしっかり噛む。
 ※噛み締めすぎると顎が痛くなる場合があるので痛みが出ない程度に実施する!!

参考資料
・機能解剖からよくわかる!「誤嚥」に負けない体をつくる間接訓練ガイドブック 大野木宏彰 著
・嚥下障害のことがよくわかる本 藤島一郎 監修

 

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