パーキンソン病とは?
概念
体が動かしにくくなる病気の1つです。
特徴的な症状は無動(動作緩慢)、静止時振戦、筋強剛(固縮)、姿勢反射障害で、これらを総称して4大症状と呼びます。
また、便秘などの自律神経症状、嗅覚を含めた感覚障害、認知・精神機能障害、睡眠 障害などの非運動症状も注目されています。
無動(動作緩慢)
歩こうとした時に足がすくんでしまうすくみ足、歩くと段々と早くなって止まれなくなってしまう加速歩行などがあります
静止時振戦
じっとしている時に手や足が震えてしまう症状で、緊張など精神的ストレスがかかると増悪してしまうことがあります
筋強剛(固縮)
体が固くなってしまうことです
姿勢反射障害
体が前かがみになったり、バランスを崩しやすくなることです
疫学
10万人に100人~150人くらいで発症し、中高年以降に好発します。
診断
頭部CT検査やMRI検査では明らかな異常は認められません。
ドパミントランスポーターイメージング(DATスキャン)にて、線条体という脳組織の一部分に変化を認めます
治療
現在の医療では、病気自体を治すことは難しく、体の動かしにくさを改善する治療が中心となります。
内服薬による内科的な治療とリハビリテーションが中心となります。
患者さんの状態によって、脳深部刺激治療などの外科的治療を行います。