メニュー

甲状腺について知っていますか?

[2024.12.23]

こんにちは。内分泌代謝・糖尿病内科の勝原俊亮です。

「最近、疲れやすい」「体重が増えたり減ったりする」「動悸が気になる」といったお悩みはありませんか?こうした症状の背景には、甲状腺が関係している場合があります。

当院のホームページでは、甲状腺について基本的な情報をわかりやすくまとめていますが、このブログではその内容をさらに深掘りし、日常生活で役立つ情報や専門的な解説をお届けしていきます。また、新しい知見や治療の話題なども定期的に更新していく予定です。

甲状腺に関する情報を少しずつでも知っていただくことで、健康管理や治療の選択にお役立ていただければ幸いです。ぜひ継続してご覧いただき、気になることがあればお気軽にご相談ください。

 

甲状腺とは何か?その役割と重要性

甲状腺は、喉仏の下に位置し、蝶の形に似た小さな臓器です。この甲状腺は、甲状腺ホルモンという重要なホルモンを分泌し、私たちの体の新陳代謝を調節しています。新陳代謝とは、身体がエネルギーを作り出し、それを効率よく使うプロセスのことです。

甲状腺ホルモンの役割

甲状腺ホルモンは、次のような生命維持に不可欠な機能をサポートしています。

  • エネルギー産生: 細胞がエネルギーを効率的に生成するのを助け、身体の各組織が適切に機能するようにします。
  • 心臓の働きを調整: 心拍数や心臓の収縮力を調節し、血液循環をスムーズに保つ役割を果たします。
  • 体温調節: 新陳代謝を活発にすることで、体温を一定に保つ助けをします。
  • 成長と発達: 子どもの骨や脳の発達において重要です。

甲状腺の異常が引き起こす症状

甲状腺に問題が生じると、身体全体にさまざまな不調を引き起こします。以下は代表的な症状です。

  1. 甲状腺機能低下症
    甲状腺ホルモンが不足すると、新陳代謝が低下し、以下のような症状が現れることがあります。

    • 倦怠感
    • 体重増加
    • 皮膚の乾燥
    • 寒さに敏感になる
  2. 甲状腺機能亢進症
    一方、ホルモンが過剰に分泌されると、新陳代謝が活発になりすぎてしまい、次のような症状を引き起こします。

    • 動悸や頻脈
    • 異常な発汗
    • 体重減少
    • 不安感やイライラ

甲状腺の腫れ(甲状腺腫大)

甲状腺が異常に腫れることがあります。この状態は甲状腺腫と呼ばれ、手で触れるとわかる場合もあります。原因としては、自己免疫疾患(例: バセドウ病、橋本病)や甲状腺腫瘍が挙げられます。

まとめ

甲状腺は、身体のバランスを保つ上で非常に重要な臓器です。もしも、倦怠感や動悸などの気になる症状があれば、甲状腺の異常を疑い、専門医の診察を受けることをお勧めします。

▲ ページのトップに戻る

Close

HOME