甲状腺について知っていますか?
こんにちは。内分泌代謝・糖尿病内科の勝原俊亮です。
「最近、疲れやすい」「体重が増えたり減ったりする」「動悸が気になる」といったお悩みはありませんか?こうした症状の背景には、甲状腺が関係している場合があります。
当院のホームページでは、甲状腺について基本的な情報をわかりやすくまとめていますが、このブログではその内容をさらに深掘りし、日常生活で役立つ情報や専門的な解説をお届けしていきます。また、新しい知見や治療の話題なども定期的に更新していく予定です。
甲状腺に関する情報を少しずつでも知っていただくことで、健康管理や治療の選択にお役立ていただければ幸いです。ぜひ継続してご覧いただき、気になることがあればお気軽にご相談ください。
甲状腺とは何か?その役割と重要性
甲状腺は、喉仏の下に位置し、蝶の形に似た小さな臓器です。この甲状腺は、甲状腺ホルモンという重要なホルモンを分泌し、私たちの体の新陳代謝を調節しています。新陳代謝とは、身体がエネルギーを作り出し、それを効率よく使うプロセスのことです。
甲状腺ホルモンの役割
甲状腺ホルモンは、次のような生命維持に不可欠な機能をサポートしています。
- エネルギー産生: 細胞がエネルギーを効率的に生成するのを助け、身体の各組織が適切に機能するようにします。
- 心臓の働きを調整: 心拍数や心臓の収縮力を調節し、血液循環をスムーズに保つ役割を果たします。
- 体温調節: 新陳代謝を活発にすることで、体温を一定に保つ助けをします。
- 成長と発達: 子どもの骨や脳の発達において重要です。
甲状腺の異常が引き起こす症状
甲状腺に問題が生じると、身体全体にさまざまな不調を引き起こします。以下は代表的な症状です。
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甲状腺機能低下症
甲状腺ホルモンが不足すると、新陳代謝が低下し、以下のような症状が現れることがあります。- 倦怠感
- 体重増加
- 皮膚の乾燥
- 寒さに敏感になる
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甲状腺機能亢進症
一方、ホルモンが過剰に分泌されると、新陳代謝が活発になりすぎてしまい、次のような症状を引き起こします。- 動悸や頻脈
- 異常な発汗
- 体重減少
- 不安感やイライラ
甲状腺の腫れ(甲状腺腫大)
甲状腺が異常に腫れることがあります。この状態は甲状腺腫と呼ばれ、手で触れるとわかる場合もあります。原因としては、自己免疫疾患(例: バセドウ病、橋本病)や甲状腺腫瘍が挙げられます。
まとめ
甲状腺は、身体のバランスを保つ上で非常に重要な臓器です。もしも、倦怠感や動悸などの気になる症状があれば、甲状腺の異常を疑い、専門医の診察を受けることをお勧めします。