熱中症とは?
熱中症とは?
・高温環境下で、体内の水分や塩分(ナトリウムなど)のバランスが崩れたり、体内の調整機能が破綻するなどして、発症する障害の総称です。
・死に至る可能性のある病態です。
・予防法を知っていれば防ぐことができます。
・応急処置を知っていれば救命できます。
どのような場所でなりやすいか
高温、多湿、風が弱い、輻射源(熱を発生するもの)があるなどの環境では、体から外気への熱放散が減少し、汗の蒸発も不十分となり、熱中症が発生しやすくなります。
どのような人がなりやすいか
・脱水状態にある人
・高齢者
・肥満の人
・過度の衣服を着ている人
・普段から運動をしていない人
・暑さに慣れていない人
・病気の人、体調の悪い人
水分減少率と主な症状
・〜2%:のどの渇き
・3〜4%:食欲不振、イライラする、皮膚の紅潮、疲労困ぱい
・5%〜:言語不明瞭、呼吸困難、身体動揺、けいれん
子供の特徴
・地面の照り返しにより、高い温度にさらされやすい
・汗腺などが未熟
⇛体温調節機能が未熟のため、熱中症にかかりやすい
高齢者の特徴
・のどの渇きを感じにくい
・汗をかきにくい
・暑さを感じにくい
⇛体温を下げるための体の反応が弱くなっており、自覚がないのに熱中症になる危険がある
熱中症予防のポイント
・部屋の温度をこまめにチェック
・室温を28度超えないように、エアコンや扇風機を使用する
・のどが渇かなくてもこまめに水分補給
・外出の際は、体を締めつけない涼しい服装で、日よけ対策も行う
・無理をせずに、適度に休憩をとる
・日頃から栄養バランスの良い食事と体力作りを行う
熱中症になった時は?
意識がある、反応が正常な時
涼しい場所へ避難させる
衣服を脱がせ、身体を冷やす
水分・塩分を補給する
*水を自力で飲めない、症状が改善しない場合は医療機関を受診されて下さい
意識がない、反応がおかしい時
救急隊を要請する
涼しい場所へ避難させる
衣服を脱がせ、身体を冷やす
体を冷やす場所は、首の周り、脇の下、太もものつけねなど太い血管の部分が効果的です