唾液で新型コロナウイルスの抗原検査が可能になりました
*当クリニックでは新型コロナウイルス感染症の検査(PCR検査、抗原検査、抗体検査)は行っておりません。
加藤勝信厚生労働大臣は、2020年6月19日の会見で「唾液を使った新型コロナウイルス抗原検査についての検査試薬が承認された」ことを明らかにしました。
従来の抗原検査では鼻の粘膜から検体採取が必要なため、検体採取時に感染のリスクがありましたが、唾液で検査が可能になれば大幅に感染のリスクを減らす事が可能です。
先日、発症から2〜9日以内であれば抗原検査であっても新型コロナウイルス感染症の診断が可能となりましたので、診断の選択肢が増えたことは早期介入により重症化を防ぐことや感染拡大を防ぐことに繋がえると考えます。
特にPCR検査では検査に1〜5時間かかりますが、抗原検査は30分と短時間で結果がでますので、発症から早期の場合は積極的に利用できればと考えます。
注意点は、鼻の粘膜から検体採取する抗原検査であれば専用の機器が不要ですが、唾液を検体として使用する場合は「ルミパルスG1200」および「ルミパルスG600Ⅱ」という専用の機器が必要であり、現在使用できる機器が約800台であることです。
新型コロナウイルス感染症の第2波あるいは、インフルエンザ感染症が多くなる冬の前に治療薬が揃うことを期待します。
*唾液を使用した抗原検査の試薬は「ルミパルスSARS-CoV-2 Ag」で、鼻の粘膜から採取した検体を使用する試薬は「エスプラインSARS-CoV-2」で異なります。