インフルエンザとは?
インフルエンザとは?
インフルエンザウイルスによる感染症です。
A型、B型、C型があり、A型が最も重症で大流行の原因となります。
症状
1〜5日の潜伏期(平均3日間)に次いで、下記症状が出現します。
上気道症状;鼻づまり、鼻水、喉の痛み
下気道症状;咳、痰
全身症状;突発熱(38〜39度以上)、筋肉痛、関節痛、頭痛など
治療
抗ウイルス薬
ノイラミニダーゼ阻害薬
オセルタナビル(タミフル):内服薬、1日2回、5日間服用
ザナビル(リレンザ):吸入薬、1日2回、5日間吸入
ラニナミビル(イナビル):吸入薬、1回の吸入で終了
*1回で終了しますが、うまく吸えない場合は効果が落ちてしまいます。
ペラミビル(ラピアクタ):点滴、基本1回の点滴で終了
アマンタジン:内服薬、A型にのみ適応あり、耐性が生じやすい
必要に応じて、解熱鎮痛薬
小児にNSAIDS(ロキソニン、ボルタレンなど)は使用しない!
*インフルエンザ脳症のリスクが高くなります
予後
通常1週間程度で治癒します。
しかし、高齢者、慢性呼吸器疾患、心疾患、腎不全、糖尿病、免疫不全などがある場合は重症化し、死亡に至る場合もありますので注意が必要です。
予防接種
予防接種により、感染してもウイルス血症は抑制されますので、脳症などの合併症や重症化の抑制が期待できます。
予防接種後、1~2週間でインフルエンザに対する抗体の値が上昇し、インフルエンザに対する免疫が出現します。
接種後、2~3ヶ月すると抗体の値はだんだんと下がり始めます。
感染したら?
一般的に、インフルエンザ発症前日から発症後3~7日間は鼻やのどからウイルスを排出すると言われています。
そのためにウイルスを排出している間は、外出を控える必要があります。
学校保健安全法(2012年4月改正)では「発症した後5日を経過し、かつ、解熱した後2日(幼児にあっては、3日)を経過するまで」をインフルエンザによる出席停止期間としています。