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新型コロナウイルス感染症に対するワクチンの副作用やアレルギー反応は?

[2021.01.11]

Pfizer(ファイザー)社とBioNTech(バイオンテック)社による新型コロナウイルス感染症に対するワクチン(COVID-19ワクチン)の副作用・アレルギー反応は?

米国疾病予防管理センター(CDC)は2021年1月6日に初回投与を行ったおよそ190万人に対するアレルギー反応について報告しました。

2020年12月14日から23日に初回投与されたCOVID-19ワクチンは189万3360回(女性117万7,527人、男性64万8,327人、性別不明6万7,506人)で、4,393例(0.2%)に有害事象が報告されました。
そのうちアナフィラキシー反応を含む重度のアレルギー反応は175例でした。
このうち21例(女性19例、男性2例、100万回あたり11.1例0.001%)がアナフィラキシーと判断されましたが、うち17例はアレルギーまたはアレルギー反応の既往があり、そのうち7例はアナフィラキシーの既往がありました。
アナフィラキシー反応は71%が接種15分以内に発症し、86%は30分以内に発症していました。
幸いその後の情報が確認できた20人全員は治療により回復もしくは退院されています。

なお季節性インフルエンザワクチンでのアレルギー反応について、厚生労働省は接種局所のアレルギー反応が10〜20%に起こり、全身性の反応が5〜10%にみられるとしています。
令和元年10月1日から令和2年4月30日までに日本で行われた季節性インフルエンザワクチン接種は56,496,152人に行われアナフィラキシーの可能性があるものは22例(100万回あたり0.4人、0.00004%)でした。

今回の報告ではアナフィラキシーを含めた重度のアレルギー反応は、季節性インフルエンザワクチンよりも頻度が多いものでしたが、21例のうち17例はアレルギーあるいはアレルギー反応の既往がある方で、今後予防効果を含めたさらなる情報収集が必要と考えますが、予防接種を受けないことによる感染リスクなどのデメリットも含め接種について検討する必要があると考えます。

私としましては、感染拡大が急速に広がっている現在、COVID-19ワクチンの接種適応があるのであれば、受けるのが良いと考えます。

情報元
・Allergic Reactions Including Anaphylaxis After Receipt of the First Dose of Pfizer-BioNTech COVID-19 Vaccine — United States, December 14–23, 2020
https://www.cdc.gov/mmwr/volumes/70/wr/mm7002e1.htm#T1_down
・令和元年シーズンのインフルエンザワクチン接種後の副反応疑い報告について
https://www.mhlw.go.jp/content/11120000/000681710.pdf
・ケアネット

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