iPS細胞によるパーキンソン病治療に対する試み
[2018.08.14]
近く京都大のチームがiPS細胞(人の人工多能性幹細胞)を用いたパーキンソン病に対する治験を開始する方針となりました。
パーキンソン病は脳内での神経伝達物質であるドーパミンを出す神経細胞が減ることにより、手足の震えや体のこわばり、体の動かしにくさなどを起きる病気です。
現在内服治療や脳深部刺激療法などの外科的治療、リハビリテーションによる治療が行われていますが、病気を治すことは困難であり徐々に症状が進行してしまうことが多いです。
チームは既に、患者さんや健康な人のiPS細胞から作った神経細胞をパーキンソン病のサルに移植し、最長2年間観察し症状が改善し、がん化する可能性のある腫瘍ができなかったことを確認しています。
この治験が順調にすすめば、現在病気で苦労されている患者さんやご家族の多いな助けになると思います。
また、この治療法を応用することでパーキンソン病だけではなく認知症などの神経難病にも効果が期待できると思います。