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赤ワイン等飲酒が認知症に及ぼす影響について

[2018.09.01]

赤ワイン摂取は認知症の予防効果があるとされており、これまで肝臓の機能障害などアルコール摂取に問題ない方にはこれまで1日1杯程度の摂取をすすめてきました。

この度、スイスのチューリッヒ大学のKarina Fischer氏らの研究により女性ではアルツハイマー型認知症の発症率が高いとの報告がありました。
一方でフランスのパリ・サクレー大学のSeverine Sabia氏らの研究では中年期に飲酒していない場合は認知症のリスクが高かったと報告されました。
両者の報告での共通点は過度の飲酒は認知症のリスクが高いとのことです。

一般的に日本人は欧米人を比較しアルコールの分解力が低いことから、お酒を楽しむときは少量にとどめほろ酔い程度が良いようです。


タイトル
Prospective Associations between Single Foods, Alzheimer's Dementia and Memory Decline in the Elderly.
機関紙
Nutrients. 2018 Jun 29;10(7); pii: E852.
著者
Karina Fischer

75歳以上の2,622人を対象に、10年に渡りアルツハイマー型認知症の発症などについて調査を行った。
赤ワインにおいて男性では発症率が低下したが、女性では発症率が高かった。
女性では飲酒による有害な影響が受けやすい可能性を報告。


タイトル
Alcohol consumption and risk of dementia: 23 year follow-up of Whitehall II cohort study.
機関紙
BMJ (Clinical research ed.). 2018 Aug 01;362;k2927. doi: 10.1136/bmj.k2927.
著者
Séverine Sabia

35歳〜55歳の1万308人を対象に、1985~88年から2002~04年までの間に5回調査を行い、アルコール摂取と認知症発症率などについて調査を行った。
中年期に飲酒していない群では認知症のリスクが高かったが、適量の群では認知症リスクの増加はなかった。
しかし、飲酒量が増加した群では認知症のリスクが高かった。

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