2型糖尿病の治療薬について
[2018.07.29]
糖尿病の治療は、食事療法や運動療法がまず行われます。
これらの治療で良くならない場合は、内服薬による治療やインスリンによる治療を行います。
現在の内服薬治療の第一選択薬はメトホルミン(メトグルコなど)が多くなってきています。
従来はSU薬(アマリール、ダオニール、グリミクロンなど)もよく使用されていましたが、低血糖の危険などから使用頻度が下がってきています。
今回カナダでメトホルミンによる治療を行われましたが、効果が思わしくなかった患者さんにSU薬を上乗せした場合とSU薬に切り替えた場合を比較検討した研究結果が報告されました。
結果はSU薬を使用したほうが心筋梗塞、脳血管障害、心臓血管障害による死亡、死亡および重症低血糖のリスクが増大する事が分かりました。
SU薬を上乗せした場合と切り替えた場合では、いくらか上乗せが安全でした。
糖尿病治療に限ったことではありませんが、可能な範囲で内服する薬は減らせればと思います。
食事療法や運動療法を心がけることで、現在服用している薬を減らすことが期待できますので、いつでもご相談下さい。