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週1~2日8,000歩の散歩で健康を!

[2023.05.14]

定期的なウォーキングは死亡率の低下など健康に良いとされ、歩数が増えるほどその効果は高いと言われています。

最近の研究では、その効果は1日8,000歩がピークと言われています。

ですが、週に何日歩くことが健康に最も良いのかは知られていませんでした。

今回、1週間に8,000歩を達成した日数と健康との関連(全死亡および心血管疾患死亡との関連)について報告がありましたので、ご報告させて頂きます。

20歳以上の3,101人(平均年齢50.5歳、女性51%、黒人21.5%、白人50.9%、ヒスパニック/ラテン系23.7%、歩数の中央値8,793歩/日)を対象に、1週間に8,000歩以上歩いた日数(0日、1~2日、3~7日)で3つにグループ分けしました。

10年間の追跡期間中の全死亡および心血管死亡との関連について検討し、全死因死亡は439人(14.2%)、心血管系死亡は148人(5.3%)に起こりました。
8,000歩以上を週に0日歩く参加者と比較して、8,000歩以上を週に1~2日歩く参加者(aRD, -14.9%; 95% CI -18.8% to -10.9%) と週に3~7日歩く参加者(aRD, -16.5%; 95% CI, -20.4% to -12.5%) で全死亡リスクが低くなっていました。
全死亡リスクと心血管系死亡リスクの用量反応関係は曲線的であり、保護的な関連は週3日でプラトーとなりました。
なお、1日の歩数の閾値を6,000歩から10,000歩の間で変えても、同様の結果が得られました。

米国の成人を対象とした今回の研究では、1週間に8,000歩以上歩く日数は、曲線的に全死因および心血管死亡のリスク低下と関連していました。

図からは、週に1から2日の達成でも効果が認められており、毎日達成しなくても十分な効果が得られるようでした。

毎日ではハードルが高いですが、週に1から2日でも十分な効果が得られる結果でしたので、実践されてみてはいかがでしょうか。

1週間を通じて8,000歩以上歩いた日数と全死因死亡率および心血管死亡率の10年リスク

*1日の平均歩数を調整した場合としない場合 実線は点推定値、破線は95%CIを示す。
モデル1
 年齢、性別、人種および民族、保険の有無、配偶者の有無、喫煙、肥満度、推定糸球体濾過量、スタチン使用、糖尿病、高血圧、心血管疾患(CVD)、がん、肺気腫の既往を含む。
モデル2
 モデル1の共変数に加え、1日の平均歩数を含めた。
RDはリスク差を示す。

 

出典:

 Association of Daily Step Patterns With Mortality in US Adults

 JAMA Netw Open. 2023 Mar 1;6(3):e235174. doi:10.1001/jamanetworkopen.2023.5174.

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