メニュー

風邪に抗生剤?採血の意味は?

[2025.06.29]

✳️👉今回のブログについての動画✳️

こんにちは。おばた内科クリニックの勝原俊亮です。

「風邪をひいたら抗生剤を飲むべきですか?」
外来でよくいただくご質問の一つです。

まず、いわゆる“風邪”のほとんどはウイルス感染によって引き起こされます。ウイルスに対しては抗生剤(抗菌薬)は効果がありません。つまり、多くの風邪は抗生剤なしでも自然に治るのです。

しかし場合によっては、抗生剤が必要になることもあります。たとえば、

  • 高熱が数日続く

  • 痰の色が黄色〜緑色で量が多い

  • 扁桃炎や副鼻腔炎、中耳炎などの細菌感染を合併している

こうした場合には、細菌感染が疑われるため、抗生剤が処方されることがあります。

また、風邪と思って受診した際に採血をすすめられることがあります。これは、

  • 感染がウイルスによるものか、細菌によるものかを見極めるため

  • 炎症の程度を把握するため(CRPや白血球数など)

  • 他の病気が隠れていないかを確認するため

といった理由によるものです。特に高齢者や持病のある方では、肺炎などの重篤な感染症を早期に見つけるために重要です。

「なんで風邪で血をとるの?」「薬いらないの?」と疑問に思ったときには、ぜひ医師にご相談ください。
風邪はよくある病気ですが、ケースによって対応は異なります。

正しく理解して、安心して治療を受けましょう。

HOME

▲ ページのトップに戻る

Close

HOME