パーキンソン病の薬、飲み方で効果が変わる?知らないと損!
パーキンソン病の薬は酸によく溶け、水には溶けにくいという性質があります。
高齢者や胃の手術をした患者さんでは、胃液の酸性度が低下していることが多く、薬の吸収が悪くて、効果が得られにくい可能性があります。
食事でお酢や柑橘類を多く取りましょう。
また、レモンやゆず、お酢を調味料として食卓におくのも効果的です。
薬を柑橘類のジュースで服用するのも効果的です。
パーキンソン病薬と胃薬の飲み合わせについて
(1) レボドパの吸収に影響
・制酸薬やアルミニウム・マグネシウム含有薬
マグミット、酸化マグネシウムなど
レボドパの吸収がやや低下することがあります。
原因:胃内pH変化による溶解性の変化。
対策:レボドパ服用の前後2時間あけると安全。
・鉄剤:フェロミアなど
胃酸の影響でレボドパの吸収が阻害されます。
(2) 胃腸運動改善薬との注意
・ドンペリドン:ナウゼリンなど
基本的には安全で、吐き気対策として併用されることが多い。
・メトクロプラミド:プリンペランなど
ドパミン受容体拮抗作用があり、パーキンソン病の症状を悪化させる可能性があるので注意。
(3) pHに依存する薬
・H2ブロッカーやPPI
ガスター、タケプロン、オメプラール、パリエット、ネキシウムなど
レボドパとの大きな相互作用は報告少なめ。
ただし一部の研究では吸収に微小な影響があるため、必要があれば分けて服用。
ポイント
レボドパ服用時は鉄剤や制酸剤と同時に飲まない
吐き気がある場合はドンペリドンを優先
メトクロプラミドは原則避ける
H2ブロッカー・PPIは服用時間をずらせば問題は少ない

