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パーキンソン病の薬、飲み方で効果が変わる?知らないと損!

[2025.10.12]

パーキンソン病の薬は酸によく溶け、水には溶けにくいという性質があります。

高齢者や胃の手術をした患者さんでは、胃液の酸性度が低下していることが多く、薬の吸収が悪くて、効果が得られにくい可能性があります。

食事でお酢や柑橘類を多く取りましょう。

また、レモンやゆず、お酢を調味料として食卓におくのも効果的です。

薬を柑橘類のジュースで服用するのも効果的です。

 

パーキンソン病薬と胃薬の飲み合わせについて

(1) レボドパの吸収に影響

・制酸薬やアルミニウム・マグネシウム含有薬

 マグミット、酸化マグネシウムなど

 レボドパの吸収がやや低下することがあります。

 原因:胃内pH変化による溶解性の変化。

 対策:レボドパ服用の前後2時間あけると安全。

・鉄剤:フェロミアなど

 胃酸の影響でレボドパの吸収が阻害されます。

(2) 胃腸運動改善薬との注意

・ドンペリドン:ナウゼリンなど

 基本的には安全で、吐き気対策として併用されることが多い。

・メトクロプラミド:プリンペランなど

 ドパミン受容体拮抗作用があり、パーキンソン病の症状を悪化させる可能性があるので注意。

(3) pHに依存する薬

・H2ブロッカーやPPI

 ガスター、タケプロン、オメプラール、パリエット、ネキシウムなど

 レボドパとの大きな相互作用は報告少なめ。

 ただし一部の研究では吸収に微小な影響があるため、必要があれば分けて服用。

 

ポイント

 レボドパ服用時は鉄剤や制酸剤と同時に飲まない

 吐き気がある場合はドンペリドンを優先

 メトクロプラミドは原則避ける

 H2ブロッカー・PPIは服用時間をずらせば問題は少ない

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