血管性認知症とは?
[2017.12.04]
概念
脳血管障害によって生じる認知症
疫学
日本では老年期認知症の20-30%を占める
症状
まだらな症状;症状が良いところと悪いところがある
やる気の喪失、陰気、感情失禁(すぐに泣いたりする)、夜間徘徊、昼夜逆転
CT/MRI
脳梗塞や脳出血の所見を認めます
治療使用薬のポイント
1.治療は100点ではなく、60点を目指すのが良いです
2.薬物治療としてはガランタミン(レミニール)とシロスタゾール(プレタール)が期待されます
*ガランタミンはアルツハイマー型認知症にのみ保険適応がありますので、皆さまに使用できる分けではありません
3.興奮した場合には、チアプリド(グラマリール)と抑肝散
4.やる気の喪失などにもガランタミン(レミニール)は有効
5.うつ症状、意欲の低下にはニセルゴリン(サアミオン)、アマンタジン(シンメトレル)も効果的