アルツハイマー型認知症とは?
概念
認知症を主体とし、病理学的に大脳の全般的な萎縮を認める
組織学的に老人斑、神経原線維変化の出現を特徴とする
疫学
認知症で最も多く、女性に多い
特徴的な症状
数分前から数時間前や数日前の事を忘れてしまう
料理などいつも出来ていた、日常生活動作が困難となる
道に迷ってしまう
頭部CT/MRI
側頭葉・海馬が小さくなる
頭部SPECT/PET(脳の血の流れを見る検査です)
側頭葉、頭頂葉、後部帯状回の血流低下
治療使用薬のポイント (普通タイプ)
1.コリンエステラーゼ阻害薬(ドネペジル、ガランタミン、リバスチグミン)はどれを使ってもよい
2.使い易いのはドネペジル(商品名アリセプト)であるが、副作用に注意が必要
3.長期の治療成績はガランタミン(商品名レミニール)が一番良い
4.リバスチグミン(商品名リバスタッチ)は日常生活動作を改善し、高齢者に向く
5.効いたと思ったら増やさない、足りないと思ったら増やす
多すぎると思ったら減量する
6.メマンチン(商品名メマリー)は服用可能な量で長期間持続する
7.シロスタゾール(商品名プレタール)は脳血流改善効果などから有効
8.怒りっぽい場合には抑肝散かチアプリド(商品名グラマリール)、あるいはクエチアピン(商品名セロクエル)