「一度糖尿病になったら一生治らない?糖尿病との正しい付き合い方」
こんにちは、おばた内科クリニックの勝原です。
「糖尿病になったら一生薬を飲み続けないといけないのでしょうか?」
外来でよく聞かれる質問です。
結論から言うと、糖尿病は『完全に治る病気』とは言いにくい一方で、血糖値が正常に近づき、薬を使わずに良い状態を維持できる方もいます。
この状態を**糖尿病の寛解**と呼びます。
糖尿病には「治る」と「コントロールできる」の違いがあります
糖尿病では、
- インスリンを作る力(インスリン分泌能)
- インスリンの効きやすさ(インスリン抵抗性)
のバランスが崩れることで血糖値が上昇します。
特に2型糖尿病では、
- 体重増加
- 内臓脂肪
- 運動不足
- 食生活の乱れ
などによりインスリンが効きにくくなり、膵臓が頑張り続けることで徐々に疲弊していきます。
早い段階なら改善できる可能性があります
糖尿病と診断された後でも、
- 体重を適正化する
- 筋肉量を維持する
- 食事内容を見直す
- 運動習慣を作る
ことで、血糖値が大きく改善することがあります。
特に、
- 発症から期間が短い
- 体重減少ができる
- 膵臓のインスリン分泌能力が残っている
場合には、薬が不要になる方もいます。
ただし「治ったから何もしなくてよい」ではありません
糖尿病が改善して薬を中止できても、
- 体重が戻る
- 運動習慣がなくなる
- 食生活が乱れる
と再び血糖値が悪化することがあります。
糖尿病は「治す」というより、
良い状態を長く維持する病気
と考えることが大切です。
糖尿病で一番大切なのは合併症を防ぐこと
糖尿病治療の目的は、単に血糖値を下げることではありません。
- 網膜症
- 腎症
- 神経障害
- 心筋梗塞
- 脳梗塞
などを予防し、健康寿命を延ばすことが目的です。
そのためには、
「薬を飲んでいるかどうか」
よりも、
「血糖値が良い状態で維持できているか」
が重要です。
まとめ
✅ 糖尿病は完全に消える病気とは言いにくい
✅ しかし2型糖尿病では改善し薬が不要になる人もいる
✅ 早期からの体重管理・運動・食事改善が重要
✅ 良い状態を維持することが最も大切
「糖尿病になったから終わり」ではありません。
早く気づき、適切に対応することで、将来の健康を守ることができます。
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