「だるさ」「倦怠感」が続くときに考えたいこと
こんにちは。内科・糖尿病・甲状腺・内分泌の勝原俊亮です。
「最近ずっと体がだるい」
「しっかり寝ても疲れが取れない」
「年齢のせいだと思っているけれど、少し不安」
このようなだるさや倦怠感を訴えて受診される患者様は、実はとても多くいらっしゃいます。
だるさは日常的によくある症状ですが、中には治療が必要な病気が隠れていることもあるため、注意が必要です。
だるさの原因はひとつではありません
だるさや倦怠感の原因はさまざまで、
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生活リズムの乱れ
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睡眠不足
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ストレス
といった一時的なものから、内科的な病気が関係している場合もあります。
ここでは、外来で特に注意したい代表的な原因をご紹介します。
① 甲状腺の病気
甲状腺は、体のエネルギーの使い方を調整するホルモンを作る臓器です。
この働きに異常があると、だるさや疲れやすさが現れます。
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甲状腺ホルモンが多すぎる場合
→ 動悸、汗をかきやすい、体重減少、落ち着かない -
甲状腺ホルモンが少なすぎる場合
→ 強い倦怠感、寒がり、むくみ、体重増加
血液検査で比較的簡単に調べることができます。
② 更年期による体調変化
特に40〜50代以降の女性では、更年期によるホルモンバランスの変化が原因で、
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だるさ
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疲れやすさ
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動悸
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気分の落ち込み
などが起こることがあります。
症状には個人差があり、他の病気と区別がつきにくいこともあります。
③ 副腎の病気(副腎皮質機能の異常)
副腎は、体がストレスに対応するためのホルモンを作っています。
この働きが低下すると、
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強い倦怠感
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食欲低下
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体重減少
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立ちくらみ
などがみられることがあります。
頻度は高くありませんが、見逃さないことが大切な病気です。
④ その他に考えられる原因
だるさの背景には、
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貧血
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感染症
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睡眠時無呼吸症候群
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心臓や肺の病気
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うつ状態
などが関係していることもあります。
「年齢のせい」と決めつけないでください
だるさや倦怠感は、「年齢のせい」「疲れているだけ」と思われがちですが、
検査をして初めて原因が分かることも少なくありません。
特に、
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症状が長く続く
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動悸、体重変化、めまいなどを伴う
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日常生活に支障が出ている
といった場合は、早めの受診をおすすめします。
まとめ
だるさや倦怠感の原因はひとつではなく、甲状腺疾患、更年期、副腎の病気など、いくつかの鑑別が必要です。
適切な検査を行うことで、治療につながる場合もあります。
「気のせいかも」と我慢せず、気になる症状があればお気軽にご相談ください。
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